宮崎ではお寿司の定番といえは「レタス巻」。
発祥の物語は昭和41年にまで遡ります。
初代店主が親交のあった作曲家・平尾昌晃氏のために考案し、創作料理の先駆けとも言われています。
今やスーパーやコンビニでも見かける「サラダ巻き」や海外で人気の「ロール寿司」の原型にもなっています。
「おいしく野菜が食べられて、ヘルシーなお寿司」というコンセプトの下、酢飯にエビとレタス、オリジナルで開発したマヨネーズソースという斬新な組み合わせは、宮崎の郷土料理として時代を経て徐々に全国に広がっていきました。
今回は宮崎を代表する寿司処「一平寿司」にお邪魔いたしました。
さっそく、にぎり特(3,190円)と天ぷら定食(2,530円)を注文!
最初にいただいた「にぎり特」は、
- 旬のネタ7巻
- レタス巻き1本(2巻)
- うに(今回はマグロの中トロ)、いくら、鉄火巻き
- 赤だし
- 茶わん蒸し
と盛り沢山でした。
どれからいただこうか迷ってしまいます。
驚いたのがその鮮度!
まるで偽物のような色鮮やかさに、サーモンや中トロの均一なラインが美しさを引き立てています。
美しさに見惚れているうちに赤だしの香りで空腹を思い出しました。
まずは名物であるレタス巻を一口。
プリプリのエビが印象深く、海苔の磯の香りが鼻を突き抜け、一気に海を感じます。
主張しすぎないマヨネーズと濃厚なエビの組み合わせを思いついた初代店主に感謝の意を表したいです。
このベストコンビを嫌いな人はいるだろうか、いや、いない。
他の握りも文句なしの美味しさでした。
酢飯はほどよい酸味で舌に乗せただけで解ける握り具合がネタの旨みを引き立てており、中トロは箸で持ち上げただけで千切れてしまうほどの柔らかさ。
どのネタにも厚みがあり、食べごたえがありました。
続いての天ぷら定食は、
こちらも目から楽しい贅沢なラインナップに自然と口角が上がるのを感じました。
天ぷらはサクサクという表現を超えた軽い衣が口内でリズムを刻み、油を感じさせない初めての感覚でした。
具材は、海老2匹、イカ、インゲン、さつまいも 、白身魚と最強のメンツが勢揃い。
軽い歯応えと天ぷらなのにさっぱりとしていて全く胃がもたれることがないので、子供もご高齢の方も食べやすいのではないかと思います。
箸は止まることなく、あっという間に食べ尽くしてしまいました。
値段は少々張りますが、特別な日や宮崎に遊びに来てくれたゲストをおもてなしに持って来いの名店でした。
御座敷もあり、小さい子供連れや大人数の会食でも問題なく食事を楽しめます。
事前に時間とメニューを予約しておくことでスムーズに食事を頼むことができますよ。